幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿より⑥「思考力の芽生え」について

「思考力の芽生え」の視点からは、身近な事象に積極的に関わる中で、物の性質や仕組みなどを感じ取り、気付き、考える、予想する、工夫するなど、多様な関わりを楽しむようになります。また、友達の様々な考えに触れる中で、自分と異なる考えがあることに気付き、自ら判断したり、考え直したりするなど、新しい考えを生み出す喜びを味わいながら、自分の考えをよりよいものにするようになることです。

 この思考力の芽生えは、日頃の子どもの興味関心から培われていきます。いわゆる子どもにとって「いい環境」が必要になる訳ですが、単純に玩具の買い与え等ではなく、子どもたちが興味を持ったことに親が耳を傾け一緒に考えたり、工夫の仕方を教える、子ども自身が考える機会を設ける事により、子ども自身の挑戦意欲が湧いてくるような環境です。

執筆:城本有理