幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿より③「協同性」について
「協同性」の視点からは、子ども同士が互いの思いや考えを分かち合いながら、1つの目的に向かっていく力の事を表します。
具体的には、子どもたち自身が相手に分かるように伝えたり、相手の気持ちを察して自分の思いの表現の仕方を考えたり、我慢したり、気持ちを切り替えたりしながら、分かり合えるようになり、いろいろな友だちとの関わりを通じて互いのよさをわかり合い、楽しみながら一緒に遊びを進めていけるようになることです。
この協同性は、子ども自身が友だちと言葉を交わしながら十分なコミュニケーションを通して培われていきます。ご家庭では子どもが自分の気持ちを伝えられるよう、子どもの言葉に耳を傾け、言葉のキャッチボールをたくさんしていきましょう。そして、時には相手の立場を想像する機会を持つようにしてみてください。
友だちと関わることを”楽しい”と感じていく積み重ねが、将来「仲間と一緒に何かを作り上げていこう!」という挑戦意欲へと導き、達成感から自尊心が育ちます。
執筆:城本有理